ISMS(ISO27001)審査前に準備する7つのポイント
ISMS(ISO27001)の審査に向けてどんなことをすればいいのでしょうか。そもそも審査は、ISMSをよりよく運営するためにあるものであり、あら捜しをして不合格をつけるためのものではありません。
審査にしっかりと対応することが、実際の運用や組織の利益にとって役立つシステムを構築することにつながっていきます。しっかりと準備して、審査に臨みましょう。
1:審査日の一カ月くらい前から運営準備を完了する
ISMS(ISO27001)の審査には一次審査(書類審査)と二次審査(現地審査)があります。
一次審査に向けて、マニュアルや手引書を定めるには、社内状況・社外状況の調査をおこなわなければならず、かなりの時間を要すので、最低でも1カ月くらい前から準備にとりかかりましょう。
またなるべく早く取得したい場合は、審査前にはシステムマネジメントの構築を完了し運営を開始した状態で審査を申請することがおすすめです。二次審査では、運営実績についても審査の対象となるからです。
2:組織の担当者の予定を調整する
審査には組織のトップやISMSの責任者などの参加が必要になります。
重要なスケジュールを多くこなすトップ層のスケジュールを調整することは難しく、数ヵ月先まで予定がびっしりということも多いので、急に打診をしても対応できないというケースがほとんどではないでしょうか。なるべく早めにスケジュールを押さえるようにしましょう。
3:二次審査では一次審査で指摘された内容への対処法を準備する
二次審査以降では、前回の審査であぶり出された不具合や問題点に対して、どのように対処していくのかを確認されます。
具体的な改善策を提示できることが好ましいのですが、不具合の内容によっては、費用や人手不足などが原因で現状では改善処置が不可能というばあいもあるでしょう。
その場合は、「今回は対応を見送る」といった説明しても問題ないようです。いずれにしろ、きちんと不適合と向き合い、解答を準備しておくことが大切です。
4:質問と回答の内容を準備するようトップに伝える
審査では、経営幹部や部署の責任者といったトップ層に対する質問も行われます。マネジメントレビューの内容と大きく異なる内容を回答してしまわないよう、トップに審査日を伝え、マネジメントレビューの内容を把握しておくよう準備しておきましょう。
5:書類審査に必要な書面を提出できるようにしておく
ISMS(ISO27001)の規格要求事項に準拠したマニュアルや手引書、方針や適用宣言書などの必須書類を準備しておきます。
6:ISMS運用の記録を提出できるようにしておく
審査直前に慌てて準備するのではなく、日々の運用の中で外部に提出できるような記録を残していくことが大切です。あらかじめ準備しておきましょう。
7:内部監査、マネジメントレビューを提出できるようにしておく
運用記録とは別に、内部監査のなかで明らかになった不適合やそれにどのように対処したのか、今後の課題、改善策などを盛り込んだマネジメントレビューにまとめておきます。
【注意点】準備が出来ていないとどうなる?
運用記録や内部監査やマネジメントレビューの記録が目に提出できる形で準備できていない場合、必要工程を行っていないとみなされ、最悪の場合審査の打ち切りとなってしまうこともあります。余裕を持って準備を進めましょう。
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