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ISMS(ISO27001)を取得するメリット・デメリット

情報セキュリティをしっかりと運営していさえすれば、ISMS認証(ISO27001)は「必要ないのでは?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。ここでは、手間と時間をかけ、審査を受けてまでも認証を取得することのメリットと、デメリットについても紹介します。

取得のメリット

①顧客や取引先から信頼を得やすい状態になる

企業にとって社外秘の資料や顧客データなどの情報漏えいは致命的。相手の情報セキュリティ体制を慎重に見極めようとするのは当然で、「うちは大丈夫です」という相手の自己主張だけでは、どうしても信頼するに足りません。社外機関の審査を通じて認証されるISO270001を持つ会社ということであれば、信頼性はぐっと高まります。

②情報を取り扱う手順やルールを明確にできる

ISMS(ISO27001)を取得したり更新したりするには、情報セキュリティのルールを明確にし、文書化しなければなりません。手順やルールをきちんと明示できるようになるので、情報をスムーズに取り扱えるようになり、万が一のトラブルに対しても迅速な対応を取ることができ、リスクを抑えることができます。

③役割や責任権限が明確になる

ISMS(ISO27001)の取得に向けて、情報セキュリティの担当者や責任者も配置しなければなりません。だれがどんな権限を持つのか、管理体制が明確になります。

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取得のデメリット

①作業が増える

ISMS(ISO27001)の取得には、認定審査機関による2回の審査を受けなければなりません。1回めは書類審査、2回めは現場での審査があり、要件事項を盛り込んだ書類を作成する必要があったり、取得後も確認事項が増え、それを記録に残す必要もでてきて、情報セキュリティに関する作業が増えることになります。

②守るべきルール・手順が増える

こまかなルールを策定する必要があり、さらにすべての出来事を書面に残したり報告や情報共有のための時間をとったりすることも求められます。これまではその場での確認だけでよかったことが、都度書面に残したりしなければならなくなるので、煩雑な作業が増えます。

③審査費用が発生する

ISMS(ISO27001)は一度取得したらそれで終わりではなく、毎年審査を受けなければならず、3年に1度は更新も必要になります。そのたびに審査費用がかかるので、毎年コストが発生します。また、審査に向けてコンサルティング会社を外部から入れる場合は、コンサルティング料も毎年発生します。

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